太田川水系

太田川,ぼう僧川,今ノ浦川,古川,倉西川,磐田久保川,半ノ池川,安久路川,旧ぼう僧川,祝川,磐田田中川,原野谷川,蟹田川,小笠沢川,法多沢川,宇刈川,沖之川,逆川,馬込沢川,垂木川,家代川,西山沢川,東山沢川,倉真川,初馬川,掛川滝ノ谷川,掛川戸沢川,神代地川,海老名川,西之谷川,敷地川,小薮川,中沢川,一宮川,伏間川,瀬入川,三倉川,葛布川,大府川

河川整備の基本理念

太田川水系の河川は、過去から度々災害を繰り返し、沿川住民の生活を脅かしてきました。一方で、ハマボウ、アユ、ヤマセミに代表される多種・多様な動植物が生息・生育するとともに、田園地帯を流れ、里山を背景としたふるさとの原風景ともいうべき景観を有し、流域の人々の生活と深い係わりを持つ「ふるさとの川」として親しまれてきました。
このような太田川水系の特性を踏まえ、安心感のある太田川流域の形成を目指します。

信頼感のある安全で安心できる川づくり

太田川流域は、県内有数の田園地帯であるとともに、JR東海道新幹線、JR東海道本線、東名高速道路、国道1号や国道150号などの主要な交通基盤の充実により、県内の主要都市である浜松市などのベットタウンとして住宅開発が進むとともに、企業進出も活発です。加えて、新東名高速道路(第二東名高速道路)とそのインターチェンジの建設が進められており、社会的な重要性は、今後も一層増していくことが予想されます。このため、さらに治水安全度を向上し、「信頼感のある安全で安心できる川づくり」を目指します。

豊かな自然環境を育む川づくり

太田川流域の河川は、水道用水、工業用水、農業用水等の生活・産業基盤を支える様々な目的の水源としてかけがえのない川であるとともに、アユやヤマセミに代表される清らかな流れを有し、動植物の良好な生息・生育の場となっています。また、自然性に優れた河川景観を有しており、人々のふるさとの原風景として親しまれてきました。このため、今後も自然環境豊かな川として守り育み、幼児から高齢者まで、だれもが河川の魅力を満喫でき、動植物にとっても良好な生息・生育の場となるような川づくりを目指します。

ふるさとの心を伝える川づくり

川は、流域の自然環境や長い時間をかけてつくられてきた地域社会の歴史・文化・風土を忠実に映し出す鏡です。特に、太田川流域の河川は、豊かな自然環境と一体となった「ふるさとの川」として親しまれ、多くの人々を引きつける魅力をそなえています。このため、ふるさとの川として、子供たちが川遊びなどによる水とのふれあいを通して環境を学び、豊かな感受性・情緒性や人格を形成する場となるよう「ふるさとの心を伝える川づくり」を目指します。